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2016-05-11

他の追随を許さない5つのGCPの優位性

本文章は、5 Unique Features Of Google Compute Engine That No IaaS Provider Could Matchの要約・まとめです。

5つの点において、他のIaaSベンダでは追従出来ないGCEの強みについて書かれています。

圧倒的に違う5つというのは
1.サステインユースディスカウント
2.プリエンプティブルVM
3.カスタムVMサイズ
4.オンラインディスクリサイズ
5.シェアードストレージ

の5点のようです。
1年半前に私が超約した「AWSよりGoogle Compute Engineを選びたくなる10の理由」からすると5だけが被っている感じですね。他の4つについてはこの2015年以降に追加された機能なので仕方ない点もあるでしょう。でも他も今でも当てはまる強みの部分は多いのですが。それについてはまた。

では、それぞれ見て行きましょう。

1.サステインユースディスカウント(Sustained use discount)
GoogleのCompute Engine(IaaS)は、月間の利用時間に応じて割引されます。AWSでは事前にコミットして前払金を支払うことで安くなる仕組みがあったり、AWSでは12ヶ月コミットすると5%割引するようですが。Googleは事前のコミットは必要無く、月間の利用時間が長くなれば長くなるほど単価が安くなる、という仕組みを取ってます。
上記のような形で最終的に1ヶ月まるまる使うと30%オフになるという形です。
クラウドの良さを最も活かすためにはやはり事前コミット等で縛られるのでは無いでしょうというのがGoogleの主張しているところです。これは基本的な投資との関係になるので、そう簡単に他のクラウド会社が追随出来ることでは無いのでしょう。

価格の詳細はGCEのPricingページを参照ください。


2.プリエンプティブルVM(Preemptible VM)
次に凄いのはプリエンプティブルVMです。これもサステインユースディスカウントと同じ考え方で、利用率を最大化するためのものです。
Amazonは2009年にスポットインスタンスというのをリリースしました。これは、需要と供給に応じて自動的に価格が決まるというもので、単価を指定して入札してサーバを起動し、需要が増えて指定した単価を供給価格が上回ると自動的に停止する、というものです。その場合再度起動しようとすると価格を上げないと起動しません。
GoogleのプリエンプティブルVMも停止される点については同じですが、Google都合で突然停止する可能性があるのと24時間以上は起動し続けないという点を了承するだけで70%引きでサーバを利用出来るというものです。要は1000円の単価のサーバを300円で使えるということです。
EC2との違いは何かというと、EC2は入札価格を常に意識して管理・対応する必要があるということです。常に変わる供給価格に対して、入札価格をいくらにすることで安定的に処理が継続出来るのか、それを意識する必要があります。Googleでは固定価格なので、その点が大きく違います。Googleの方が一般的な利用としては利用しやすいのでは無いでしょうか。


3.カスタムVMサイズ
オンプレミスからクラウドに移行するときに必要な作業として、どのインスタンスタイプを使うのか、というのが非常に面倒な作業としてあります。Amazonでは40以上のインスタンスタイプが6つのファミリーに区分されており、この中からフィットするインスタンスタイプを選ぶのは非常に手間がかかりますし、そのガイドは非常にプアなものです。
Azureも同様で29インスタンスが4つのカテゴリに分かれてます。どれが良いのかわからない。

Googleでは1-32コアのCPUに対して、1コアあたり最大6.5GBのメモリを割り当てる設定を個別に行うことが可能です。必要なリソースを必要なだけ指定してサーバインスタンスを立ち上げることが出来るのです。
IBMのSoftlayerを除くと他にカスタムVMを提供しているベンダはありません。1のサステインユース割引や2のプリエンプティブルVMと組み合わせて使うことで非常に高い顧客満足を与えられることでしょう。

4.オンラインディスクリサイズ
次にディスクの特徴についてです。クラウドのメリットとしてはやはりスケールを素早く変更出来ることがあります。VMについても追加のサーバを立ち上げるのも落とすのも一瞬ですしコストは使っている分だけです。ただ、CPUやメモリの追加等は再起動が必要です。
ディスクのストレージについても柔軟に変更は可能ですが、やはり落として再起動する必要があります。
しかし、これは私も驚いたのですが、GCEのPersistentディスクはオンラインでサイズ拡張が可能です。これはスナップショットを取ってバックアップしたり、ディスクを追加でアタッチしたりという作業では無く、リサイズコマンド一発です。あとはOSレベルでの拡張等は必要なのですが、非常に簡単です。私が書いた記事がありますので、是非そちらを参考に試してみて頂ければと思います。
これは全く凄い技術で他のクラウドプロバイダでは提供出来ないものです。

5.シェアードストレージ
これは1年半前に書いた記事の時からある利点なのですが、GoogleのPersistentディスクは上記のようにオンラインでリサイズ出来ることだけでも凄いのですが、複数のインスタンスでアタッチ・マウントすることが可能です。残念ながら現時点では読み込み専用の場合のみですが。
AWSとAzureには共有ファイルサービスがありますが、これは性能的に満足の行くものではありません。
GCEでは読み込み専用でもオンプレで今まで出来ていたいろいろなことが便利に実現出来ることでしょう。例えば、大規模なデータを事前にロードした状態で複数のVMに一度に展開出来る点です。
読み書き可能なディスクとしては、GoogleがGlusterFileSystemをGCEに持ち込むためにRedhatと協業してますので、こちらを実装することでNFSのような高速共有ファイルサーバは実現可能です。

以上、他のクラウドベンダに追随を許さない5つのGCPの優位性を簡単にまとめて見ました。
Googleクラウドは今年東京リージョンのオープンを控え、上り調子です。GCPの導入実績No1のクラウドエースに是非ご相談ください。

IT Expo2016春の会場にて。



2014-08-01

『Google Compute Engine 入門』発売!!

ついに、今年の2月から書いて来た、『Google Compute Engine入門』が昨日、2014年7月31日に発売になりました!

日本初のGCE紹介本
恐らく日本では初のGoogle Compute Engine本であろうことから、このようなベタな名前を付けさせて貰いました。
今年のはじめには全く自分が著述業をやるなどと想定しておりませんでしたが、Googleの担当のSさんから、「書いてくださいよー」と2月に頼まれたことから、即決。
全く勝手の分からない世界に右往左往しながらも、社員の皆の協力もあり何とか出版にこぎつけることが出来ました。本当に感謝です。

昨日早速、発売されていることを確認しに、新宿の紀伊國屋書店に行って参りました。
4階のパソコンまわりの書籍をウロウロと探しまわると、なんと、平積みで発見!!


「クラウド 基本の知識」なーんて本の隣に!
いやぁ、ありがたい。
Amazonでも今の所出てきませんし。
GoogleAtmosphereでもすごく好評で皆さんに貰って貰えました。(セミナー参加と引き換えにプレゼント)
以下から購入出来ますので、皆さん是非よろしくお願いしますー。
http://goo.gl/P4P8ah


2014-03-31

GCPとAWSの価格競争


先週相次いで発表されました。

まずは、先週の水曜日のGoogleの発表からで。
http://japan.cnet.com/news/service/35045677/

1.値下げ
2.継続利用による値下げ(月単位)
3.開発者向けのツール拡充

の3点でした。
1点目は普通に嬉しいですが、GAEも値下げしてくれよ、、と思ったのは私だけでしょうか?2はまぁ嬉しいですが、月単位でのという話だと突発的な利用用途の場合のみ除くだけなので、月利用だと実質的に7割掛けになるだけと言う感じで、正直今ひとつ意図が組みにくい感じに思いました。3点目もまだしっかり使いこなした訳では無いので若干微妙な気がしています。

「ムーアの法則に従うべき」とは確かに、とも思いますが。でもBigQueryは単純なHW製品でも無いので、もともと安すぎて売る気にならないと言われるようなサービスだったのにもかかわらず85%オフって、、、おいおいと思います。
後は、Windowsが2008ってのが少しびっくりです。今更2008かよ、と。。。

さて、その直後にAmazonの方も対抗してなのか値下げの発表がありました。
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1403/27/news113.html

一応少しは使っているので、こちらも嬉しい話。
しかし、6年で42回って、節操が無いようにも思います。追随して行く販売代理店とかも大変だろうな、と。

これだけ巨人が値下げを繰り返し、大規模仕入れと効率的な運用でムーアに沿った値下げを繰り返すと、通常のPrivateクラウドではやはり単純な処理性能や容量の価格比較では全くかなわないでしょうね。。。。
置き場所という名の幻想的なセキュリティか、物理的な配置のターンアラウンドタイムくらいのメリットしか国内クラウドには残されないような気がします。セキュリティもGoogleが行っているセキュリティ対策と較べて高いものが提供できそうな気もしませんが。


後、上記とはあまり関係ありませんが、GCEではまだ2014年3月時点ではクラウドライセンスに対応してない製品が多い(というかそのような制限自体がある製品はまだ軒並みNGでしょう)ようなので、その辺りは要注意だなぁと思いました。皆さんGCEのご利用を考えている方はご注意ください。

2014-01-29

GCE解説その1:GCE概要

今年はGCEもやってくぞと言うことで、何回かにわたってGCEについて書いていこうと思います。
まず第一回として、GCEの概要についてです。
基本はGoogleのGCEの概要ページを見ていただくのがまずは早いです。(日本語だと限定プレビュー版とかの記載が残ってしまってますね。。)

GCEとは

まず、『GCE』とは、Google Compute Engineの頭文字を取ったものです。(当然ながら)
当然ご存知とは思いますが、Googleのクラウドプラットフォームの中の一部として位置づけられております。
Googleのクラウドプラットフォームとは、これまたGoogleのクラウドプラットフォームの製品ページを見るのが早いですが、主に以下の6つの製品群から成り立ちます。
-Compute Engine(コンピュートエンジン)
-App Engine(アップエンジン)
-Cloud SQL(クラウド・エスキューエル)
-Cloud Storage(クラウド・ストレージ)
-Cloud DataStore(クラウド・データストア)
-Big Query(ビッグクエリ)

Googleクラウドプラットフォームについて

それぞれ簡単に説明しますと。
-Compute Engine
一言で言うと一般のIaaS(Infrastracture as a Service Wikipedia参照)です。EC2相当のサービスです。(本稿のメイン)

-App Engine
一言で言うとPaaS(Platform as a Service)なのですが、JavaやPython等のプログラムソースのみ準備すればすぐに動作させられるプラットフォームという点が非常に特徴です。
弊社でイチオシの基盤です。

-Cloud SQL
RDBMSレイヤのPaaSです。裏側ではMySQLが動きます。

-Cloud Storage
ファイルストレージです。AWSで言うところのS3と同等のサービスですね。

-Cloud DataStore
GAEでもともと使われていたKey-Value型のデータ保存領域です。GAEでなくても利用出来る様になったのですが、これと言った用途が思い浮かびません。GAE間で共有するような場合には良いのかも知れないですが、もう少しGAEが流行ってからだろうなと思います。

-Big Query
大規模なデータ解析を安価に高速に行えるサービスです。数Tというデータに対して全文検索(フルスキャン)のクエリかけても数十秒で返却される、というものです。ビッグデータ時代に対応したサービスです。アーキテクチャ的には全部読みに行くけど、大量のインスタンスを裏で立ちあげて並列処理するという力技というかある意味男らしいソリューションです。Googleのクラウドならではの解決方法だと思います。


GCEの基礎知識

さて、本題のGCEですが。まずは、Googleの概要ページの中の「特徴と機能」や、私の翻訳した「AWSよりGoogle Compute Engineを選びたくなる10の理由」をまずは読んで頂ければと思います。
私の現時点でのまとめとしては
  1. 基本機能は揃っており、問題無く使える
  2. OSとしてWindowsが選択出来ない点がかなり問題
  3. 利用開始は非常に簡単且つ楽
  4. 価格はAWSとそれ程変わらない(どっちもどっちな印象)
  5. I/O性能は非常に高速
  6. Googleの他サービスとの組み合わせをするなら非常に有効
  7. 細かい機能においてはAWSに劣る面もまだまだあるように思われる
という印象です。
特に6点目についてはやはり、レイテンシの観点で、GoogleMapやGoogleApps等と連携するWebサービスを展開するなら是非検討に入れるべきと思います。Googleの高速なクローズドネットワーク内で処理が簡潔するので、インターネット経由とは比べ物にならないレイテンシになると思います。
この点については別途処理性能検証を行う予定なので、乞うご期待です。

次回はGCEの価格について

次回は価格について、以下の視点で評価してみようと思います。
-各インスタンスタイプ別のAWSとの比較
-ディスク・スペースの比較(Cloud Storageとどうなのか?等)
-In/Outのデータ転送量課金のAWSとの比較